このページについて
このページでは、 既存の集合研修・社内研修を LMS に落とし込む際の実践的な考え方 を解説します。
多くの失敗は、 「研修資料をそのまま LMS に載せてしまう」ことから起こります。
LMS は単なる保管場所ではなく、 学習体験を再設計する場であることを前提に進めましょう。
よくある失敗パターン
まず、よくある失敗を確認します。
- 長時間の研修資料をそのままアップロードする
- 1日研修=1コースとして作成する
- 講師の説明前提で構成されている
これらは、 受講者にとって「見るだけで終わる」学習になりやすく、 定着しません。
最初にやるべきこと:研修の目的を分解する
LMS への移行で最初に行うべきなのは、 研修の目的を分解することです。
例:
- 何を理解してほしいのか
- 何ができるようになってほしいのか
- どこまでを必須とするのか
これを明確にすることで、 不要な内容と必要な内容が見えてきます。
集合研修を LMS 用に再構成する
集合研修では、
- 講師の説明
- 質疑応答
- 空気感
が大きな役割を果たしています。
LMS ではこれらが存在しないため、
- 説明は短いレッスンに分割
- 質問は FAQ や補足レッスンとして整理
- 重要ポイントはテキストで明示
といった再設計が必要になります。
時間ではなく「内容」で区切る
集合研修では「午前・午後」といった時間区切りが多く使われますが、 LMS では適しません。
LMS では、
- ひとつのテーマ
- ひとつの判断基準
を基準に、レッスンを分割します。
結果として、 受講者は自分のペースで学習を進められるようになります。
「聞くだけ」を「考える」に変える
集合研修では、 「聞いて理解したつもり」になりがちです。
LMS では、
- 簡単な確認クイズ
- 判断を求める設問
を挟むことで、 学習を「受動」から「能動」に変えられます。
正解・不正解よりも、 考えるプロセスを作ることが重要です。
既存資料の扱い方
既存の PowerPoint や PDF は、 そのまま載せるのではなく、
- 補足資料
- 参考情報
として位置づけます。
主な学習は、 LMS 上のレッスンで完結する構成が理想です。
段階的な移行を前提にする
すべての研修を一度に LMS 化する必要はありません。
まずは、
- 頻繁に実施される研修
- 内容が固定されている研修
から移行するのがおすすめです。
運用しながら改善することで、 無理のない移行が可能になります。
実践チェックリスト
- この研修の目的は明確か
- 講師依存の部分を言語化できているか
- 1レッスン1テーマになっているか
- 理解度を確認する仕組みがあるか
このチェックリストを使って見直すと、 LMS 向けに整理された構成になります。
次に読むべきヘルプ
次のヘルプでは、 より高度な運用や自動化の考え方を紹介します。