既存研修を LMS に落とし込むときの考え方(実践編)

公開日:2025/12/14 (更新:2025/12/14)

このページについて

このページでは、 既存の集合研修・社内研修を LMS に落とし込む際の実践的な考え方 を解説します。

多くの失敗は、 「研修資料をそのまま LMS に載せてしまう」ことから起こります。

LMS は単なる保管場所ではなく、 学習体験を再設計する場であることを前提に進めましょう。


よくある失敗パターン

まず、よくある失敗を確認します。

  • 長時間の研修資料をそのままアップロードする
  • 1日研修=1コースとして作成する
  • 講師の説明前提で構成されている

これらは、 受講者にとって「見るだけで終わる」学習になりやすく、 定着しません。


最初にやるべきこと:研修の目的を分解する

LMS への移行で最初に行うべきなのは、 研修の目的を分解することです。

例:

  • 何を理解してほしいのか
  • 何ができるようになってほしいのか
  • どこまでを必須とするのか

これを明確にすることで、 不要な内容と必要な内容が見えてきます。


集合研修を LMS 用に再構成する

集合研修では、

  • 講師の説明
  • 質疑応答
  • 空気感

が大きな役割を果たしています。

LMS ではこれらが存在しないため、

  • 説明は短いレッスンに分割
  • 質問は FAQ や補足レッスンとして整理
  • 重要ポイントはテキストで明示

といった再設計が必要になります。


時間ではなく「内容」で区切る

集合研修では「午前・午後」といった時間区切りが多く使われますが、 LMS では適しません。

LMS では、

  • ひとつのテーマ
  • ひとつの判断基準

を基準に、レッスンを分割します。

結果として、 受講者は自分のペースで学習を進められるようになります。


「聞くだけ」を「考える」に変える

集合研修では、 「聞いて理解したつもり」になりがちです。

LMS では、

  • 簡単な確認クイズ
  • 判断を求める設問

を挟むことで、 学習を「受動」から「能動」に変えられます。

正解・不正解よりも、 考えるプロセスを作ることが重要です。


既存資料の扱い方

既存の PowerPoint や PDF は、 そのまま載せるのではなく、

  • 補足資料
  • 参考情報

として位置づけます。

主な学習は、 LMS 上のレッスンで完結する構成が理想です。


段階的な移行を前提にする

すべての研修を一度に LMS 化する必要はありません。

まずは、

  • 頻繁に実施される研修
  • 内容が固定されている研修

から移行するのがおすすめです。

運用しながら改善することで、 無理のない移行が可能になります。


実践チェックリスト

  • この研修の目的は明確か
  • 講師依存の部分を言語化できているか
  • 1レッスン1テーマになっているか
  • 理解度を確認する仕組みがあるか

このチェックリストを使って見直すと、 LMS 向けに整理された構成になります。


次に読むべきヘルプ

次のヘルプでは、 より高度な運用や自動化の考え方を紹介します。


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